周囲の環境に合わせて体色を変化させるタツノオトシゴ
どうも千日です。海水水槽では比較的マニアックなんですかね、タツノオトシゴって。2016年5月29日に千日の家にカリビアンシーホースの稚魚がやって来てから約2週間が経ちました。
始めは真っ黒だったんですけど僅か数日で体色が変化し始め、今もおそらく変化し続けてます。今日は体色の変化の様子を日を追って画像と動画でご紹介して行きますね。
飼育初日の2016年5月29日
真っ黒ですね、カリビアンシーホースの稚魚は黒一色です。その後周囲の環境や持っている遺伝子で体色を変えて行くそうです。
ショップの展示水槽は薄暗い感じでしたので黒かったんだと思います。
飼育3日目2016年5月31日
目に見える変化はありませんね。動画のピンクのサンゴはソフトコーラルのカタトサカです。どうもこのカタトサカがお気に入りのようです。
カタトサカは千日が密かに菜々緒サンと呼んでいるサンゴです。こんなイメージです。
サンゴのポリプには刺毒性があるんですけど、枝状になったサンゴの身体に尻尾を巻き付けて定位置にしてる事が多いです。
大丈夫なんでしょうか?
良くは無いと思うんですが、親の心知らずでドコ吹く風(⌒-⌒; )
飼育7日目2016年6月4日
初めてカリビアンシーホースの体色の変化に気付いて、撮影した写真と動画です。漆黒だった体色が、明らかに少し淡くなっているのが確認出来ると思います。
思うに、お気に入りのカタトサカのピンクパープルに触発されたのでしょうか?
飼育9日目2016年6月6日
体色の変化を認めてから僅か2日後ですが、体色はさらに淡くなり、口と腹の部分が白っぽく変化していますね。
この前がボルドーワインだとすれば、この時はロゼです。
全体的に淡くなった事で、カリビアンシーホースの背中に等間隔にある白いバンドが明らかになってきました。
飼育14日目2016年6月11日
飼育開始から2週間です。さらに赤みを帯びてきました!この写真を見ると、とても2週間前の真っ黒な個体と同じ個体とは思えないです。
面白い生き物ですね!
一連の変化はおそらく、赤の波長が入ったLED照明とお気に入りのカタトサカ ピンクパープルの影響を受けたのだと思います。
飼育30日目2016年6月27日
飼育30日目の画像と動画です。毎日、3回位に分けて食べるだけの量のホワイトシュリンプを与えてますタツノオトシゴに与えた冷凍餌を全部食べさせるコツ - 千日太郎のアクアライフので、体つきもふっくらしてきましたね。
体色は今の体色で落ち着いてきた感じです。腹の辺りが少し黄色っぽくなってきました。
光の当たり具合で色んな色に見えますね〜(@_@)
体色を変化させるメカニズム
体色を変化させる生き物としてはカメレオンが有名ですね。皮膚の下に存在している色素結晶の構造変化によるものであるとした研究結果が発表されています。
一般的に体色が変化する生物では、皮膚表面に存在している色素細胞の中の色素分子の働きによって色の変化を起こすことが知られています。ちなみに人間のホクロも「黒色素細胞(メラノサイト)」という色素細胞ですね。
体色の変化は、カリビアンシーホースをはじめとするタツノオトシゴの飼育の魅力でもありますが、何故彼らが体色を変化させるのかは良くわからないらしいです。
しかし、写真を良く見ると淡くなった体表に小さな黒い斑点があります。黒から淡くなっていったのは黒い色素細胞の範囲が狭くなっていった為じゃないかなと思います。
赤の波長の入ったLED照明の効果やいかに?
水槽の中で飼育していると黒っぽい色になりがちなので、黄色や赤いチューブを入れて色を変えさせる人もいるらしいですね。
でも、サンゴ水槽にそんな不粋なものを入れるのはちょっと抵抗があります。
千日の水槽のメイン照明はグラッシーレディオRS073リーフパープルという、マリンアクアでは珍しく赤い波長の入ったLED照明です。
写真では赤が入っているとは思えないですが、ちゃんと波長としては入ってます。もしかしたら、この照明の影響もあるのかもしれませんね。
- 2016年6月27日に画像と動画を追加しました。