千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

タツノオトシゴの水合わせと導入 カリビアンシーホースが仲間入り

小型水槽にカリビアンシーホースの幼魚を迎えました

どうも海水アクアリウム初心者の千日です。カリブ海から我が家のリビングにタツノオトシゴがやって来ました。その名もカリビアンシーホース、ネーミングからしてカッコイイですね。 
 

まずは温度合わせ30分

まずはビニールの水を3分の1程に減らして、水槽にそっと入れて30分、水温を合わせると同時に環境に慣らします。
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まずは水温だけをゆっくりと合わせるのが目的です。が、それだけじゃなく、元から水槽にいる生体に新入りの姿を見せて馴らしておく意味合いもあります。
 
なので温度合わせは、照明の点灯中にやります。温度合わせの様子を動画に撮りました。
 
昔、ハタタテハゼを飼育していた頃、消灯中にスカンクシュリンプを水合わせして放したんです。
 
照明の点灯後に出てきたハタタテハゼがスカンクシュリンプを見てパニックになり、水槽内を猛スピードで逃げ回った後、ライフロックの隙間に隠れてしまって数ヶ月出て来なくなりました。
 
現在の我が家のイエローヘッドジョーフィッシュもかなり臆病な部類です。ちょうど温度合わせをしている頃、巣の裏口からその様子を窺っていました。
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水合わせ(飼育水を混ぜる方法)

  • スポイトで飼育水をビニールの中に入れる。
  • スポイトでビニールの水を飼育水に出す。
コレを交互に少しずつ、始めは5分くらい間を開けて、徐々にペースを上げていきます。中の生体の様子を見ながらやっていきます。
 
千日の方法は、ショップの水を完全に飼育水に混ぜてしまう方法です。ショップの水槽で薬品を使っている場合は、この方法はNGです。千日は購入時点でそれを確認してます。
 
時間をかけ過ぎると、かえって酸素が足りなくなってしまうので、弱めにエアレーションしながらやるのがオススメです。ただ、1時間位なら大丈夫です。
 
必ず薬浴をするという人にとっては信じられない方法でしょうが…(⌒-⌒; )しかし、捕まえる必要が無いので傷付けたりストレスを与えることなく、導入できる利点があります。
 
 

ビニールにハサミで切れ込みを入れて馴染ませる

さらに、飼育水に入れた状態でビニールに切れ込みを入れて、徐々に馴染ませていきます。とにかく生体にストレスを与えないことを優先させてます。
 
ビニールに穴を開けたらまずは酸欠の恐れはなくなるのでここでさらに30分〜1時間位放置します。ここで穴から自然に出て行けばそれで良いよね、という感じです。
 
今回は自然には出て行かない感じだったのでビニールの切れ目をさらに大きくして、揺すって追い出しました。ちょっと嫌がってますが、捕まえられるよりはマシでしょう。
 

カリビアンシーホースとは

カリビアンシーホースは、海水アクアリウムでは比較的ポピュラーな種類で、主にアメリカ大陸南部に分布しています。
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体色は、写真のように幼魚のうちは黒ですが、大人になるに従って水槽の照明や自然光で黄色・オレンジ・赤などに変化していきます。カラーバリエーションはかなり豊富ですよ。
 
今は子供なので真っ黒ですけど、これからどんな色に変化するのか楽しみです。この部分だけ読まれるとお巡りさんを呼ばれてしまいますね、アハハ。
 
タツノオトシゴの仲間は現在ワシントン条約により輸出入には特別な許可が必要とされている為、流通量は少なくちょっと高価です。
 
千日の購入したカリビアンシーホースの幼魚は5,800円です。1万円以上することもありますし、種類によってはウン百万円もする種もあります。何百万円もするタツノオトシゴはもはやシーホースではなく、シードラゴンと呼ばれるようになります。
 

ウィーディ-シードラゴン

オーストラリア東部から西部周辺まで生息するヨウジウオの仲間です(実はタツノオトシゴではない)。小さな口でアミや動物プランクトンなどを食べ全長40cmほどまで成長するそうです。日本では鳥羽水族館で展示されています。

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リーフィーシードラゴン

オーストラリア南西部に生息するヨウジウオの仲間です。小さな口でアミや動物プランクトンなどを食べ全長20~40cmほどまで成長するそうです。日本では葛飾臨海水族館、須磨海浜水族館で見ることができます。

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いやはや!

もはや海洋生物というよりもファンタジーの世界の生き物ですね。ウン百万円という価格にも驚きですが、これを飼育しようと思えばできることにも驚きます。 

さすがに飼育したいと思いませんが、泳いでいる姿を見てみたいですね。

 

飼育しやすい国産ブリード

千日が購入したのは、国産のブリードです。比較的安価な上に、水槽という特殊な環境に始めから適応してますし、冷凍の餌にも餌付いていますからね。
 
しかし、乾燥餌や粒状の餌を食べる個体はほぼ居ないと言います。冷凍のホワイトシュリンプを解凍して1日に1回与えます。
 
幼魚なので特にちゃんと餌を与えた方が良さそうですね。生餌は水を汚しますけど背に腹は代えられません。週に1回水換えしてますので、何とか耐えられるでしょう。多分。
 
 

まとめ

元々タツノオトシゴを飼育したかった訳ではないんですよね。イエローヘッドジョーフィッシュが巣に引きこもってしまったので、何か導入して環境を変えてみようというのが主旨なんです。
 
タツノオトシゴならば動きもゆっくりしてますし、ジョーフィッシュの脅威にはならないですし、餌を奪うことも無いです。
 
魚やエビだとピンセットでジョーに与える餌を横取りしますが、タツノオトシゴなら口が小さすぎてジョーの餌は食べられません。
 
我ながら妙案です。でも、ジョーフィッシュが復活して積極的に外で餌を探すようになると、今度はタツノオトシゴに餌が回らなくなってしまう可能性がありますよね。
 
しかし、ジョーは下に落ちた餌を食べませんが、カリビアンシーホースは食べます。上手く棲み分けをしてくれる可能性もあります。ちょっとこれで様子を見てみたいと思います。
 
それに、イエローヘッドジョーフィッシュの故郷はカリブ海です。そして、カリビアンシーホースも名前どおり、カリブ海出身です。同郷で仲良くしてくれるんじゃないでしょうか。
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以上、千日のブログでした。