イエローヘッドジョーフィッシュは小型水槽向けの海水魚です
素人アクアリスト千日の海水水槽復活プロジェクト定点観測シリーズです。今回は初心者が小型のアクアリウムで飼育する上での注意点です。
また、ジョーフィッシュに限らず海水魚を飼育する上で注意する点もまとめておきたいと思います。
サンゴ水槽と魚の相性(一般論)
サンゴは魚よりも清浄な水質を要求する種が多いです。エサの食べ残しや老廃物を多く発生させる魚との共存にはそれだけ手間暇がかかります。それだけでなく、魚の種類によっては下記の問題があります。
- サンゴを食べる(ヤッコ、チョウチョウオ、テングカワハギ)
- サンゴにちょっかいを出す(クマノミ)
- 白点病にかかりやすい(ヤッコ、チョウチョウオ、フグ)
1.の種類についてはしょうがありません。サテライト水槽があれば挑戦するのも良いかもしれませんがお勧めしません。
2.のクマノミについては、イソギンチャクとの共生という生態があるためです。サンゴが元気な間は問題ありません、が一度調子を崩すと…
3.白点病とは魚が白点虫という寄生虫に寄生される病です。治療のために白点虫を駆除する薬品を使うと、もれなくサンゴも駆除されます。
ジョーフィッシュの場合サンゴを底砂にレイアウトしてはいけない
- サンゴは食べません
- サンゴに興味はありませんが砂をかけるリスクがあります
- 特にかかりやすいというほどではありません
2.をケアする必要があります。サンゴを底砂の上や、低い位置にレイアウトしないようにします。
サンゴをジョーフィッシュの巣の上だけにレイアウトするのがベストですが、そうするとサンゴをレイアウトするスペースが限定されてしまいます。
ジョーフィッシュの巣の上で十分なサンゴのレイアウトスペースを確保するためのライブロックのレイアウトを下記の記事で紹介してます。
どの位底砂を掘りおこすかという例として、この前巣のリフォームの為の小豆大の底砂(一握り)を支給してからどれだけ減ったかをお見せします。
2015年1月23日撮影
2015年2月6日撮影(エビが横切りました)
ほぼ無くなっています。
臆病な性格です(混泳についてと飛び出し防止)
自然の海のジョーフィッシュは、群れではなく単独で生息しています。他の魚が少ない明け方のまだ暗い時間に餌を探して外に出て来るんです。
ペア以外の同種混泳は困難と考えて良いでしょう。また、臆病な性格なので自分より小さな他の魚もストレスになります。
①初心者でなくても混泳はギャンブル(魅力的ですが)
ハタタテハゼの同種混泳(2年前)
海水魚の混泳はとても魅力的である反面、淡水魚よりも気を遣います。海洋は河川や湖よりも広いため自然界で他の魚と近くに居るような状況は少ないのです。
弱い方の魚はまず長生き出来ません。同種の場合、夫婦にならなければ高い確立で壮絶な殺し合いになります。
異種の場合はこの限りではありませんが、書き始めると長くなるのと絶対大丈夫ということはないので別の機会にしたいと思います。
臆病なジョーフィッシュで異種との混泳に失敗すると巣から出て来ず餓死するか、パニックで水槽から飛び出して干物になるかのどちらかでしょう。
②飛び出し防止(フタは隙間なく!)
繰り返しとなりますが臆病な性格です。こちらが特に刺激を与えなくても、何かに驚いてパニックになり、水槽から飛び出します。
飛び出し注意の魚としてはハゼの仲間も注意が必要です。一時期、ハタタテハゼ(下の写真)の同種混泳に成功してたのですが一匹を飛び出しで干物にしてしまいました。
隙間は5mmも無かったんじゃないかと思います。まさかこんな隙間から、というような狭い隙間からでも飛び出します。本当に悔やまれます。
これから小型のアクアリウムで海水魚を飼育したい初心者の参考になれば幸いです
2015年4月26日現在の動画です