千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

マンションでアクアリウム 千日のマリンタンクのスペックと環境を晒します

千日以上続いてる小型海水水槽の設置環境を晒します

どうも千日です。自宅のデスク周りなどのプライベートな趣味の環境を「晒す」のが流行ってるみたいですので、千日もやってみたいと思いマス。

何を隠そう、千日は分譲マンションで30センチ30センチ40センチの小型海水アクアリウムを管理する「タンクキーパー」なのです、ムハハ。

 照明に浮かび上がる海水小型水槽

タンクキーパー千日

アクア界では水槽をちょっと気取った言い方で「タンク」と呼ぶことがあります。そして水槽を所有して管理している人を更に気取った言い方で「タンクキーパー」と呼ぶんです。

実社会でこの単語を発声したことはありません。それが許されるのが匿名ブログの良い所です。

独自の定義付けによると、水槽を持っている人が全てタンクキーパーという訳ではありません。

  • 水槽の調子が良いと気分が良くなる。
  • 水槽の調子が悪いと気分が優れない。

こんな風に水槽が半ば分身のようになっている人はタンクキーパーの称号を与えられます。アクアリウムを始めて間もない時は誰もがタンクキーパーですが、誰しも飽きというモノがやって来ます。

ちゃんと世話を続ければとても美しい水槽ですが、長くタンクキーパーであり続けられる人は少数派です。

でははじめましょう。

水槽のロケーション

  • 直射日光の当たらない場所
  • 電子機器から遠い場所

マンションでの水槽の設置場所

水槽の置き場所はリビングの東側です。直射日光の照射による水温上昇とコケの繁殖を防ぐために夜寝る前にはカーテンを閉めるようにしてます。 

初めはこの場所から3メートル程離れた場所に置いてましたが、エアコンの下だったので移動させました。海水水槽は電子機器から離して設置した方が良いです。

直射日光が当たらず、電子機器も無い場所…いまのマンションのリビングで、なかなかそんな場所は無いんですよね。

 

タンクメイト達

ではお待ちかねのタンクメイト達をご紹介します。水槽で飼育している生体をこのように呼ぶんですね。

タツノオトシゴ カリビアンシーホース

タツノオトシゴ カリビアンシーホース

カリビアンシーホースという名前のタツノオトシゴです。千日の水槽に来た時は真っ黒だったんですけど徐々に色が変わって来ました。

エサはホワイトシュリンプという冷凍のイサザアミです。彼らは乾燥エサは食べませんので、冷凍庫に常にストックし、解凍して与えます。

エサを食べる時はそのクチバシで吸い込むようにして食べます。獲物に近づくのはゆっくりした動きですが吸い込む動作は素早く、吸引力も強いです。

「パツン!」という音が水槽の外からも聞こえる程なんですよ。動画(約2分間)に撮りましたので、良かったら観て下さい。

後半にはスポイトを突いて餌をねだる様子も見られてカワイイですよ(-_^)

 

ナガレハナサンゴ ブランチタイプ

ナガレハナサンゴのブランチタイプ

ナガレハナサンゴ(別名タコアシサンゴ)は硬い石灰質の骨格を持つハードコーラルです。

最近かなり調子を崩してます…どうやらゴカイが骨格から侵入して中からポリプを食べてるみたいなんですよ。

次々とポリプが溶けて露わになった骨格から何匹ものゴカイが顔を出してます。寄りで見ると少しグロいです。

どうも千日の水槽にはゴカイが大量発生してるみたいなんですよね。ゴカイを食べる魚が居なくてタツノオトシゴの食べ残しのホワイトシュリンプをエサに増えてるんだと思います。

魚を入れると動きのトロいタツノオトシゴにエサが回らなくなってしまうでしょう。魚も既にサンゴの骨格に侵入したゴカイは食べられませんし。

目下の悩みどころです。

生体の導入はバランスが難しいです。将棋やチェスのように先を読んで慎重に考えないといけないんです。

 

カタトサカ ピンクパープル

カタトサカのピンクパープル

ソフトコーラルといって骨格を持たないサンゴです。比較的水質の悪化にも強いですので、初心者にもオススメです。

すこぶる元気です。いまの所、彼女が水槽のボスですね。

サンゴに雌雄はないのに「彼女」と言うのは、そのイメージが菜々緒さんだからです。

この目ヂカラ、妖艶ですね〜(@_@)

 

名脇役 マガキガイ

マガキガイ

ゾウの鼻みたいな口でライブロックやガラス面のコケを食べてくれる水槽の掃除屋です。

といっても、ガラス面はそんなに綺麗にはしてくれません。

でも底砂のコケを食べて白さを維持してくれます。底砂ごと食べて排泄する砂は真っ白、という訳ですね。

たまにサンゴの隣によじ登ってレイアウトを崩しますが、無くてはならない存在です。

 

エキストラのゴカイやヨコエビ

食べ残しや糞を処理してくれるヨコエビ(プランクトン)やゴカイ(ベントス)です。ゴカイは底砂を良い感じにかき回し、底砂の中の濾過バクテリアに酸素を供給してくれます。

拡大して見るとちょいグロいので、大丈夫な人は観て下さい。

生体やライブロックに引っ付いて来て水槽で自然と増えます。彼らが増える水槽である事は長く続く水槽の条件でもあります。

 

水槽器具

続いて水槽器具のご紹介です。下から順番に行きましょうか。千日のような小型水槽なら器具と生体を全部揃えてだいたい15万円位です。

 

クーラーと外部濾過装置

水槽用クーラーと外部濾過装置

ちょっとごちゃごちゃしてますが、あるがままでございます。

オールインワンタイプの水槽なら見た目はスッキリするんですが、組み合わせを考えるのが楽しみでもあります。

 

水槽用クーラー 中古のGEXクールウェイ

千日が使用している水槽用クーラーはGEXのGXC-100です。アクアショップから中古で8,000円で購入しました。

冷却能力は100リットルですから、27リットルの千日の水槽では最大能力の約4分の1です。オーバースペックですね。

クーラーの仕組みは、サーモスタットで設定温度よりも水温が0.5度上がったのを察知して冷やしはじめ、設定温度マイナス0.5度に下がるまで作動するようになってます。

水槽用クーラーはエアコンの室外機みたいなもので、作動音は結構大きいです。

作動時間が短い方が騒音の時間が短いですし、温度差も抑えられるのでオーバースペックな方が良いんです。

 

外部濾過装置 エーハイムクラッシックフィルター2211

影になって見えませんが、左手に外部濾過装置(フィルター)を置いてます。信頼のエーハイムクラッシックフィルター2211です。

ポンプが非力なので、ろ材は抜いて水流の強さを優先させています。このフィルターのポンプでクーラーと水槽の水を循環させています。

濾過は底砂やライブロックに住んでいる濾過バクテリアにやらせる方式です。 

オーバーフロー水槽にも憧れはありますけど、水が溢れて階下に被害が出るリスクもありますので密閉式の外部フィルターで我慢してます。

ただし、密閉式でもホースの接合部に気を付けないと少しずつ水が染み出してフローリングが変色してしまう事もありますので注意が必要ですよ。

 

照明とプロテインスキマー

水槽の証明

照明はグラッシーレディオのRS073リーフパープルです。補助照明に紫外線を含む3WのLED照明を付けてます。

自然の海中には無い赤の波長が入っています。少しピンクパープルがかったオトナの雰囲気の水槽になりますので気に入ってます。

サンゴの蛍光タンパク質が良く反応する波長の照明であると同時に、魚の自然な色目も楽しめます。 

ライトスタンドは自作しました。結局市販品と同じ位の費用がかかってしまったのは、ナイショです。

 

プロテインスキマーは海道河童(大)です。言わずと知れたカミハタのロングセラー商品ですね。海道河童はエアリフト式のプロテインスキマーとしては決定版です。

プロテインスキマーを直訳すると、タンパク質こし取り機です。バクテリアによって分解される前のタンパク質の老廃物を微細な泡に乗せて取り除く機械です。

ポンプの流量が強いので水槽の上から面の水流を作ることが出来ます。外部濾過の水流とこの海道河童の水流で2つの水流が出来ます。

小型水槽では水槽内のスペースに余裕がありません。別途水流ポンプを付ける必要が無いという点で値段以上の価値があります。

その他の器具

水槽周辺器具

水温計は2つです。奥の水温計が水槽の水温を測り、手前のは予備です。つまり室温計になってます。

室温と水温の差が分かるのも良いですが、予備の水温計は水換えの海水の温度を合わせるのに使ってます。

夏は保冷剤、冬はヒーターで温度合わせするんですが、小型水槽の水換えは少量のため、ちょっと目を離すとすぐ冷え過ぎたり、温まり過ぎたりします。

こういうデジタルの水温計はマメに水温をチェックするのに便利です。

エアレーションは水心を使ってます。プロテインスキマーがエアリフト式なので。

それにしても水心は本当に静かです。普通のエアレーションは「ヴーン」っていう作動音が聞こえるんですけど、これは全くの無音です。

2年使ってますがまだまだ大丈夫です。

コンセントのタップやタイマーがごちゃごちゃしてますよね。分かりにくいですけど、水槽の設置面よりも少し浮かせて置いてます。

万一水が溢れた際に、漏電を防止する為です。

それに、目に見えなくても細かい潮が跳ねます。錆びるとショートし、火災に繋がる恐れがありますので電源タップはトラッキング防止機能付きにしておく事をお勧めします。

またコードはあえて少し長めのものにし、たるんだコードの最下部が壁のコンセントより下になるようにします。

コードを伝って水がコンセントに入らないようにするためです。水は重力に逆らえませんから。

水槽の置き場所は、通常部屋の隅っこです。とてもホコリが溜まりやすいです。マメに掃除して漏電事故火災のリスクを減らして下さいね。

また、スイッチ付きがお勧めです。水換えの時に電源をオフにする時に楽に出来ますので。とにかく面倒な水換えの作業を楽にしてくれるモノには投資を惜しみません。

水換えを少しでも楽にする。

それが適切な頻度での水換え継続につながり、長く水槽環境を良好に保てるコツでもあるんですよね。タンクキーパーもまた、水槽のシステムの一部なんです。

分身ですから。

まとめ

いかがでしたでしょうか、どうしても後半はお勧め器具紹介みたいになっちゃいますね。

そうか!これが最近このスタイルが流行ってる理由…だったりして(-_^)

しかし、これからアクアリウムを始める人にとっては、参考になるかと思います。

以上、千日のブログでした。