35度を超える猛暑日の水道水の水温を下げる
どうも千日です。夏の水道水の水温は29度から30度にまで上がります。千日はスーパー「ライフ」の純水(逆浸透膜で濾過したものでRO水とも言います)を使っていますが、元は水道水です。
海水水槽の生体はサンゴも魚もエビも貝も、すべからく温度の急変に弱いんです。
- 上の水温計は飼育水槽の水温で24.8度
- 下の水温計はライフの純水の水温で29.5度
作った海水の温度を下げる手間が追加的に掛かりますね。冬だとヒーターで温めれば良いんですけど、逆に冷やすのは…?水槽用クーラー?
イヤイヤ、水換えの為だけにもう一つクーラーを買うお金持ちばかりではないでしょう。
今日は夏の水換えで飼育水の温度合わせをする方法をご紹介しましょう。
目次
点滴法で少量ずつ水槽に入れる(オーバーフロー水槽)
点滴法で少しずつ飼育水に混ぜて行けば飼育水の温度を急変させる事はありません。
これの条件は飼育水槽又は濾過水槽よりも高い位置に水換えの人口海水を置く事が出来る事です。
- オーバーフロー水槽
上の図のようなオーバーフローシステムの水槽ならば、濾過水槽が下の方にありますから、人口海水を作ったバケツやタンクをちょっとした台の上に置く事で点滴法によって濾過水槽に注ぐ事が出来ますね。
比較的大型の水槽ではオーバーフローシステムを採用している人が多いですので、この方法によっているのではないでしょうか。
小型水槽で海水アクアリウムをしている人は、密閉式の外部濾過システムが多数派でしょう。この場合に点滴法をやろうとすると、水槽よりも高い場所にバケツやタンクを置かなければなりません。
潮水がタプタプに入ったバケツを、あまり高い場所には置きたく無いでしょう。
真水を予め冷蔵庫で冷やしておく(小型水槽)
人口海水を作るRO水や水道水を予め冷蔵庫で冷やしておくという方法もあります。
20度以下に冷やしておいてから人口海水の素を溶かし、室温で徐々に温まる事で温度調節していきます。
このように比重と温度をピッタリ合わせておけば、ビーカーのような容器で少しずつ馴染ませながら人口海水を加えて行けます。
条件としては小型水槽、つまり冷蔵庫に入れられる程度の量の水換えである事ですね。
室温が25度よりも高いとうっかり温まり過ぎてしまう事がありますので、そこは注意が必要です。それに冷蔵庫で冷やす手間が少し面倒ですよね。
夏は色々と冷やす物が多いですから、水換え用の真水を入れるスペースが無い事もしばしばでしょう。
人口海水を溶かしながら保冷剤で冷やす(小型でも大型でも可能)
ならば、人口海水を作りながらバケツやタンクの中で冷やしてしまえば良いんですよね。
発想の転換です。
千日はここのところ週一で水換えしてますので、出来るだけその手間は省力化したいんですよ。
人口海水がだいたい溶けきったところで冷凍庫でカッチカチに凍らせた保冷剤をバケツに放り込みます。
写真のような、密閉式の保冷剤なら薬剤が混ざる危険も無いのでお勧めですね。
水量が多ければ、それだけ多くの保冷剤を入れれば良いんです。写真の保冷剤で約10リットルの海水の温度を5度下げる事が出来ます。
この方法は、前の節のやり方で人口海水が温まり過ぎた時や冬の水換えでヒーターで温め過ぎた時にも使えます。
温度をリアルタイムに把握するために、予備の水温計があると便利ですね。
千日の水槽の近況
いかがでしたでしょうか。久しぶりの海水アクアリウム記事でしたので、水槽の近況です。
全景
左の方が海藻に占領されています。カリビアンシーホース(タツノオトシゴ)が掴まるのに必要ですし、生餌のリンを吸収してくれるので、水換えの度に少しだけトリミングするにとどめています。
半ばリフジウム水槽のようになっています。
サンゴは少し不調
全景でお気づきの方もおられるかもしれませんが、向かって左手前にレイアウトしていたスリバチサンゴは処分しました。
スリバチサンゴはカリビアンシーホース(タツノオトシゴ)が絡みつき徐々に弱って行ってしまいました。
それにタコアシサンゴ(蛍光グリーン)が縮んでいますね。二つの株が溶けてしまいました。
カリビアンシーホース(タツノオトシゴ)が枝に捕まって休んでいる時に、そのエラから規則的な水流が当たるんで弱ってしまったんです。
加えて、生餌を毎日与えているので、水質が悪化気味なんですよね。
ソフトコーラルのカタトサカは相変わらず元気で満開です。
カタトサカにも同じようにカリビアンシーホースがちょっかいをかけているんですけど、全く影響ありません。
やはりソフトコーラルは接触や水質の悪化に強いですね。