千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

小型水槽で飼育できる生体数について 30×30×40

小型水槽で海水魚を何匹まで飼育できるか

どうも海水アクアリウム初心者の千日です。今日は、小型水槽で飼育できる生体の数について書いてみたいと思います。どうしても数を増やしたくなるのが飼育者の常ですね。

生体数の目安として一部で言われるのが水槽の横の長さをベースにしたものです。30センチ水槽であれば、魚の体長の合計が30センチまでというものです。(もちろん一匹で30センチは無理です。)

ある意味、これは正解だと思います。しかし、すべてのケースで可能であるわけではありません。

  • 全てが10センチ未満の魚
  • 捕食する魚がいない
  • 大人しい性格の魚のみ

上記の3つの条件がそろった状態で3匹の海水魚とエビの混泳に成功していた時期もありました。

  • イエローヘッドジョーフィッシュ 7cm
  • ハタタテハゼ 6cm×2匹
  • スカンクシュリンプ 6cm

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しかし程なくしてハタタテハゼは飛び出して干物になり、スカンクシュリンプも脱皮の失敗により星になってしまいました。

小型水槽では最終的に一匹になる。

これが、現時点での千日の考え方です。この頃の動画を見ると、魚はお互いをかなり意識している様子です。

ハタタテハゼ、ジョーフィッシュ、スカンクシュリンプの混泳動画

水槽の動画を見慣れていない人には分かりにくいかもしれませんので解説しますと、エビを除き、お互いの姿を見ないようにしているということです。 

 

小型水槽でサンゴは何個まで飼育できるか

サンゴについては、海水魚のように体長を目安にはしません。経験的には置けるスペースがあればいくつでも飼育出来ると言えます。
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写真上段
カンムリハナサンゴ 、トランペットコーラル
写真中段
カクオオトゲキクメイシ、オオタバサンゴ、クサビライシ
写真下段
アワサンゴ、コハナガタサンゴ、スリバチサンゴ
底砂
パールコーラル
 
置ける数はどうしても限られますが、海水魚よりも遥かに多くの数を飼育することが出来ますよ。置ける数の上限は以下の条件で決まります。
 
  • 異種のサンゴを接触させてはいけない(最大まで膨らんだ時の大きさ)
  • 好日性のサンゴが影になってはいけない
  • サンゴによって好む水流が異なる
 
始めのうちは、水槽のどこがそのサンゴに適しているか、分かりません。サンゴの生態が分からないうちは、あまり数を置けません。
 
分かるようになれば、ちょっとしたパズルを解くような感覚で生体数を増やしていくことが出来ます。ただし、サンゴの数=サンゴが調子を崩すリスクです。
 
調子を崩したサンゴは溶け始め、かなり水を汚します。それによって他のサンゴが調子を崩すという負のスパイラルに入ってしまいます。
 
単一の種類で数多くのサンゴを飼育する方が少し難易度は下がります。しかし、小型水槽の場合はサンゴの置き場所を同じ条件下に揃えるのはかえって難しいでしょうね。
 
種類が多ければ多いほど、全てのサンゴの状態を良好に維持する難易度は上がります。
 
そして、千日の水槽は一度崩壊しました。
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現在の千日の水槽

これらの失敗を経て行き着いた現在のスタイルは以下のようなものです。
  • 海水魚はイエローヘッドジョーフィッシュ一匹だけの単独飼育
  • サンゴは存在感のある個体を厳選する。
  • サンゴの大きさも大き過ぎず小さ過ぎないものを選ぶことで数を抑える
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上段
ハードチューブ、コエダナガレハナサンゴ
中段
スリバチサンゴイエロー、カタトサカピンクパープル
海水魚
イエローヘッドジョーフィッシュ
 
さすがに10個近くのサンゴを飼育していた時と比べると地味ですが、崩壊のリスクは半分以下に抑えられています。
 
照明を点灯直後の動画
照明を点けた直後の水槽です。まだサンゴはポリプを開いていません。
 
約2週間前に自切したハードチューブはなんとか持ち堪え、健在です。こうやって生体1つ1つにちゃんと目が行き届きますし、十分に見ごたえある水景になっていると思います。
 

以上、千日のブログでした。