密閉式外部フィルターの掃除について
どうも海水水槽を設置してから約2年ですが1度も掃除したことがありません。本音を言うと掃除などする必要は無いと思ってるんですよね。
密閉式外部フィルターは濾過バクテリアの住処です。つまり…
外部フィルターの掃除=濾過バクテリアのコロニーの破壊です
せっかく2年の歳月を費やして形成した濾過細菌などの硝化バクテリア達の一大ユートピアを一瞬にして破壊する。彼らにとっては大規模災害なんですよ。
バクテリアのコロニーを破壊してまで掃除する理由=目詰まり防止
長い期間開けずに回し続けた密閉式外部フィルターには水槽内ではバクテリアによっても分解されない繊維質のヘドロが溜まっていきます。
この分解されない繊維質のヘドロをデトリタスと呼びます。デトリタスもまたバクテリア達の住処なんですけど、これが外部フィルターのろ材に目詰まりを起こしてしまうんです。
モーターの能力にも限りがありますのでこの目詰まりによって流量が下がり、最終的には流れが止まってしまいます。
外部フィルターの流れが止まってからでは遅いので、掃除をするんです。
ということは…
目詰まりの原因になるヘドロのようなモノだけ取り除けばいい
やり過ぎは禁物ということです。つまり…
ろ材は出来るだけ触らない
目詰まりしないように、セットするろ材を少なくしてます
千日はその目詰まりを防ぐ為に、ろ材を半分にして使っています。バクテリアの数は減りますけど、目詰まりのリスクを低く抑えられます。
メーカーの推奨する使い方ではないので、あくまで自己責任です。とはいえ、推奨する使い方をしていれば絶対安全ということでもありませんし、メーカーが保証してくれる訳でもないです(^_^)a
エーハイムクラッシックフィルターを掃除しました
流し台に持って行き、エーハイムダブルタップのコックを解放すると、下のホースから透明な水が出てきます。
半分位排出した所で一旦コックを閉めてシェイクし、ゴミを舞い上がらせます。そして再びコックを解放すると汚れた水が出てくるはずなんですが…
水は透明です(アレ?)
コレはひょっとして掃除の必要が無かった?
恐る恐る開けて中のウールを取り出してみました。尚、外部フィルターの中身は取り出さずこの1回のすすぎだけで終わらせる予定でした。詰まりの原因となるヘドロを取るだけならこれで充分だからです。
茶色いデトリタスが付いてますが、水が詰まるほどじゃ無いです。余裕ですね。
マサカの掃除しなくて良かったというオチです
_| ̄|○
あえて少し付いているデトリタスを絞ったりせずにそっと戻しました。
しかし一つ収穫がありました。
ろ材を半分にしておけば2年は外部フィルターを掃除しなくても問題無いということがわかりました。
外部フィルターを再セットしました
エーハイムのダブルタップがあるので、ホースの中には水が詰まっています。再セットする時は外部フィルターに飼育水を満たしておけば呼び水の必要はありません。
エーハイムのダブルタップお勧めです。
繋げて外部フィルターの電源を入れるだけで水が回り出します。はじめはモーターが少しだけ入った空気を噛んで音がしますがそのうち空気が全部押し出されて無音になります。
フィルターにデトリタスが溜まっていると、再稼働直後は残っていたゴミが水槽内に舞うことがありますが、すぐに透明になりますので問題ありません。
千日の外部フィルターはほとんどデトリタスが無かったので再稼働直後も変わらず透明です。
汚れて無かったのは良いことなんですけど、ネタになりませんでしたね(⌒-⌒; )無念です。
心配ならバイオダイジェストを投与
バイオダイジェストは自然の硝化バクテリアや反硝化バクテリア、通性細菌によって構成された液体が1回分ずつガラスアンプルに密閉保存されています。
小指ほどもないガラスアンプルの中に約500億匹のバクテリアがパックされているというから驚きですね!0リットル〜1,000リットルで1アンプル2週間効果があります。
今回はあまり掃除になりませんでしたが、外部フィルターを開けて弄ったことで少なからずダメージがあるはずです。
困った時のバイオダイジェスト頼み(^_^)a。数日様子を見て、油膜が出るなどの症状が出たら投与しようと思います。