人口海水を溶かしながら外出?ソレ火災のリスクがあります
ヒーターの誤使用による発火までは最短3分
以下はPIO-NET(全国消費者生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた水槽用ヒーターの空焚きによる発火、火災の実例と製品テスト結果です。
水槽用ヒーターを水を張ったバケツに入れ、子どもを迎えに外出し、帰宅したら火災が発生していたなどの水槽用ヒーターの相談が2004年度から2008年度の5年間で18件寄せられ、そのうち4件が発火、火災に至っている。
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飼育水を抜くとき
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新しい海水を作った後
コンセントを抜かずに3分から5分、横に置いてしまう……ありえますね。
これをきっかけに、メーカーには空焚き防止機能の徹底と空焚きした場合もヒューズで切れるなど火災にならないような改善要望をしているとのことです。
空焚きによる発火を防止する3つのポイント
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ヒーターが水面から出ないように横に設置する
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ヒーターが直接可燃物に触れないようにカバーを付ける
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水から出す前にコンセントを抜く
1.ヒーターを縦に設置しない方がいい理由
水槽用ヒーターの説明書きには、水槽の底に横向きに設置するように書いてますね。その理由は縦に入れると水面から出やすくなり、空焚きになるリスクがあるからですが、そのほかにもいろいろ理由があります。
縦に設置すると水槽全体が温められない
サーモスタット内臓のヒーターは温度センサーがコード側に付いています。温められた水は上に行きます。
温まった水温をセンサーが感知してヒーターを切ってしまい、水槽全体が温められないという不具合が発生するんです。
水換え用の使用でも、バケツに浅く入った状態は危険
人口海水を溶かすバケツに縦に入れるということは、浅く入った状態ですよね。誰かがコードを蹴飛ばしてヒーター部分が水面から露出してしまう可能性もあります。
2.ヒーターにカバーを付けた方がいい理由
火災防止の観点ではもちろんですが、それ以外にもカバーがあった方が良い理由があります。
カバーが無いと魚などの生体が触れて火傷をする
カバーが無いと、魚が触れて火傷をしてしまうことがあります。ヒーターは熱くなりますが、ヒーターの周囲の飼育水はそれほど高温になるわけではありません。触って初めて「アチッ」て感じになるんですヨ。
千日は触ってしまったから知ってるんです(笑)。かなり熱くて、落して割ってしまいました。
カバーが無いと人間も火傷をする
これは水換えで利用する際の注意です。目標の水温にまでなったらすぐに水から引き揚げたくなります。なぜなら、サーモスタット付きのヒーターの設定温度は26℃なんです。
飼育水の水温は25℃ですから、そのまま置いておくと1度高くなってしまうじゃないですか。
焦って引き上げようとして、ヒーター部分に触ってしまうことがあるんですね。
3.ヒーターを水から出す前にコンセントを抜いた方がいい理由
水から出す前にコンセントを抜く、第一の理由は空焚きを防止するためです。しかし、それ以外にも理由があります。
感電を防止する
コンセントにコードが刺さったままだと、感電のリスクがあります。想像してみましょう。
- ヒーターを取り出すのに水の中に手を入れる
- 手が濡れる
- 濡れた手でコンセントに手を触れる?
もちろん手を拭いてからコンセントを抜けばいいんですけど、先にコンセントを抜いておけば、手を拭く必要はありませんよね。
それに、面倒だから濡れた手でそのままヌイてしまう……なんてこともあるかもしれません。
他意は無いですが、昨日のエントリーを引きずっているのかもしれませんネ。
ヒーターを飼育水で冷ましてから
これは、ヒーターが熱いからです。熱く熱されたヒーターをいきなり冷水で洗うと、いくらヒーターの耐熱ガラスといえど消耗しやすくなります。
コンセントを抜いてすこし置いてから取り出した方が、ヒーターを包むガラス部分の温度をゆっくり下げられますので、ヒーターが長持ちします。
まとめ
少し前に水換用のヒーターが割れてしまい、新しくヒーターを買い直しました。千日は上記を踏まえて、縦に入れても使えるヒーターを横に入れて水換えに利用しています。