千日の海水アクアリウムに油膜が張ってしまいました
どうも海水アクアリウム初心者の千日です。油膜は見た目が汚いですし、臭いですし、何とかしたいですね。
オーバーフローシステムで水槽を管理している人には全く無縁でしょうが、千日のように小型水槽で外部濾過システムで水槽を維持していると、しばしば油膜には悩まされます。
油膜が取れた千日の水槽
油膜の正体と水槽環境への弊害
油(あぶら)の膜です。油のように見えるのは有機物です。
- 分解される前のたんぱく質のゴミ(フンなど生体の老廃物や食べ残し)
- 植物プランクトンの死骸
だいたいこのあたりのもので出来ています。そしてこのべっとりとした油膜は水槽の水面全体を覆うように広がり、魚の死骸のような酸っぱい悪臭を放ちます。
油膜は汚い、臭いだけではありません。
- 水面から溶け込む酸素を阻害して、溶存酸素濃度を下げてしまう。
- 照明の光を遮る
特に1.溶存酸素濃度を下げてしまうのは、もともと酸素が溶けにくい海水では大きな弊害となります。小型の水槽でサンゴを飼育していると、大型の水槽よりも水量に対する生体の数+大きさが大きくなりがちです。
特に小型水槽では、生体が酸欠になってしまうリスクが上がりやすいです。
油膜の原因と対策
油膜の直接の原因は油膜から導き出されます。
つまり
濾過バクテリアの濾過スピードよりも汚れのスピードが速い
又は
飼育水にいるバクテリアのバランスが崩れ、増えすぎたバクテリアの死骸が浮いている
早い話が水の状態が悪いということです。
ならば
水換えに勝る薬なし
ですね。
水換えに勝る薬なしとはいっても水換えする気力がない時の油膜対策
そんな時もあります。今日の千日がそうでした。あくまで水換えがベストですけど、プランBとして『とりあえず今を凌ぐ』方法をご紹介します。
ティッシュペーパーを水面に浮かせて油膜を吸い取る
ティッシュペーパーを水面に浮かせれば、油膜はティッシュペーパーに吸い込まれます。そっと水面に浮かべ、絞らずに取り出して捨てます。
この方法で物理的に今張っている殆どの油膜が物理的に除去できます。
バイオダイジェストで濾過バクテリアを補充する
バイオダイジェストはガラスアンプルの中に自然の硝化バクテリアや半硝化バクテリア、濾過細菌などが約500億匹、休眠状態でパックされています。
アクアリウム用品の中で水質改善系の商品は詐欺っぽい商品が多いのですが、千日はバイオダイジェストだけは信頼して使っています。
ただし、このバイオダイジェストのバクテリアは2週間しかもたないそうです。まあ2週間ももてば十分です。使いすぎは禁物です。こういうバクテリアは水槽に定着することはありません。
水槽のバクテリアのバランスは全ての水槽によって違う
これが千日の持論です。あくまで、自分の水槽の環境で適応する濾過バクテリア達を大事に育てるのが肝要です。
この理論でいくと、バイオダイジェストを常用はダメです。本来自分の水槽で増やすべきバクテリアの繁殖が抑えられてしまうという弊害があります。
ここぞ、というピンチにだけ投与するのがバイオダイジェストです。
苦しいときのバイオダイジェスト頼み
とも言います。
なにはともあれ、油膜はキレイに取れましたので結果オーライということで。