サンゴに最適な水流を動画で解説します
前回の水換えが2015年5月9日ですから6日経ちました。最近は水換えから3日位でガラス面に苔が付くようになったので
- 水換えのインターバルを少し短くし
- イエローヘッドジョーフィッシュへのエサを減らす
ようにしてます。
例によってスーパーマーケットの『ライフ』へ無料のR.O純水を汲みに行きました。水換えは初心者でも熟練者でも行うアクアリウムの基本です。
今日は海水を作っている間、スーパー銭湯へ行って来ました。貰ったタダ券が無くなるまではほぼ日課ですね。
最近タコアシサンゴの調子が悪いんです。写真では伝わりづらいですがパンパンに膨れてる感じじゃなく若干シワシワな感じ、覇気が無い。
写真奥の緑のアフロがタコアシサンゴです。
タコアシサンゴは写真で分かる程に調子を崩すとまず手遅れです。
チョウジガイ系のサンゴは一度溶けると再生しないのが特徴です
チョウジガイ系のサンゴには
- ナガレハナサンゴ
- オオナガレハナサンゴ(トランペットコーラル)
- タコアシサンゴ
- カンムリハナサンゴ
- ミズタマサンゴ(バブルコーラル)
などがありますが、これらのサンゴは一度溶け始めるとなかなか復活は難しく、運良く溶けるのが止まったとしても、溶けた所は復活しません。
初心者ならずとも苦手意識のある人は多いのではないでしょうか。『調子が悪いな』と思ったら早めに原因を突き止め、改善する必要があります
原因を考えてみました。我が家のタコアシサンゴは導入からある時までは右肩上がりに調子を上げていたんです。
そういえば思いあたる節があります。
ハードチューブが数日鰓冠(さいかん)を出さなくなったので水流を少し変えました
管に水流が流れ込むように
- ハードチューブの角度を変えて
- プロテインスキマー海道河童(大)の排水に取り付けたプラ板に隙間を開けて下方向に水流が流れるようにしました。
ハードチューブの水流の記事です
これによってハードチューブは再び鰓冠を出すようになったのですが、タコアシサンゴにはイマイチだったんでしょう。
おそらく、プロテインスキマーからの水流の直撃がタコアシサンゴにはストレスなのです
タコアシサンゴの動画です
向って左側のポリプが水流の直撃を受けてそこだけがユラユラ動いているのがわかるでしょうか?向って右側は殆ど動いてませんよね。
やはりLPSサンゴに局所的な一方からの水流は適さないんでしょう。
プラ板に隙間を開けないようにして水流をもとに戻しました
戻した後の動画です。局所的にポリプが動くのではなく全体がユックリ動いてますね。
LPSサンゴにはパッと見てポリプが動いてることがわかるほどの水流は必要無いのです。
酸素を含んだ水が供給されたら良いので、止まってなければ良い。むしろ水流が直撃するとストレスになる。
読書様の中には『でもこの動画は水流が止まってるじゃないか!』と思われる方が居るかもしれません。しかし…
けして水流は止まっていません
この水流はプロテインスキマー海道河童(大)の排水にプラ板をはめ込んで作った『乱流』なのです。
こちらは小型水槽の『乱流』の作り方について解説した過去記事です
アクアリストの格言にこういうのがあります。
調子の良い時に水槽を触るな
タコアシサンゴの調子は良かったんですがハードチューブのために水流を弄ったのが原因かなと思ってます。
また水流が上と下に2分されたことで、水流が水槽全体をかき混ぜる力が弱くなり苔が生えやすくなったのかもしれませんね。
水槽の環境を保つのに水流は必要ですが、水流をサンゴに直接当ててはいけません
水質に問題無いはずなのに、ナガレハナサンゴが上手く飼育出来ないという方は、水流が強過ぎないか見直してみてください。
ナガレハナサンゴの水流は…
パッと見はポリプが止まっているようでも、全体がゆっくり揺れている位が最適です。
ひょっとしたら次はハードチューブがご機嫌を損ねるかもしれませんが、サンゴが溶ける方が危険です。もしハードチューブが鰓冠を出さなくなったらまた考えます。
後記
ハードチューブは今のところ機嫌良く鰓冠をたなびかせてくれています。