千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

海水アクアリウム カーリーの駆除方法まとめ 写真付き

カーリー駆除のやり方を画像で解説します

どうも千日です。前回、我が家の海水水槽にカーリーが発見されたという記事をアップしました。海水アクアリウムにカーリーを発見しました! - 千日太郎のアクアライフこのブログはその続きになってます。
 
カーリーは初心者の水槽だから出るというわけではなく、どの水槽にも平等に出る可能性があります。
 

カーリーは危険を感じると子株を放出するので水槽内で指やピンセットで潰してはいけません

ではカーリーの駆除方法をまとめます。巷には色々な方法が公開されていますが、どの方法がベストかはそれぞれの環境によって違います
 

①カーリーの居るライブロックを取り出し廃棄する

身も蓋もないようですがこれは最も確実な方法です。カーリーに侵されたライブロックが古いもので、コケに覆われているような場合は思い切って廃棄し、新しいライブロックに交換するのも一つの考え方です。
千日はシアノバクテリア対策でライブロックの交換を行い、現在シアノバクテリアは無くなりました。ヒラムシにも効果がありました。
ヒラムシに関しては運もあると思いますが運も実力のうちです(ドヤ顔)。
 
水槽の生物相の厚さは立ち上げから基本的に右肩下がりとなります。新しいライブロックの投入によって生物相を補うことで
  • カーリーの駆除と
  • 水槽内に隠れているカーリーのライバルの投入
によってまだ見えないカーリーの子株が成長するのを食い止める効果が期待できます。
 
この方法の欠点
  1. まだ新しいライブロックにカーリーが出た場合、捨ててしまうのはもったい無いです。
  2. ライブロックをボンドなどで固定している場合は取り出すのはかなり面倒です。
千日の水槽では上記の二つとも当てはまるのでこの方法はボツです。このようなことがあるのでライブロックをボンドで固定するのはあまりお勧めしません。
 

②ライブロックを取り出し、ハンダゴテ等で焼く

千日はたまたまカーリーの居るライブロックを固定しているのでこの方法は採れませんが、ハンダゴテで焼くという方法もあります。
 
この方法ならライブロックは廃棄せずにすみます。 
千日はやったことないですがハンダゴテで焼かないと死なないなんて凄い生命力ですよね!
 
この方法の欠点
  1. 組織が一部でも残っていたら再生するので念入りに深い所まで焼かないとダメ
  2. なのでライブロックにも少なからずダメージがあります

③ペパーミントシュリンプに食べさせる

ペパーミントシュリンプというエビがカーリーを食べます。アクアリストの間で『生物兵器』などとジョーク混じりに言われる方法です。通販でもカーリー対策として販売されてますね。
なかなか綺麗なエビですね!スカンクシュリンプよりも少し小ぶりです。この方法であればライブロックを取り出す必要はありません。
 
ペパーミントシュリンプがカーリーを食べる様は素麺をすするようにちゅるんと吸い込んで食べるらしいです。ちょっと見てみたい気もしますね。
 
この方法の欠点
  1. スカンクシュリンプや魚に食べられてしまうことがある
  2. イソギンチャクを食べるということはイソギンチャクの仲間であるマメスナギンチャクを食べる恐れがある。ソフトコーラルも食べる可能性がある。
  3. 稀にカーリーを食べない個体も居る。
  4. 漏れなくLPSサンゴに与えたエサを横取りする。
とかく生き物というものは人間の思い通りにはならないものです。あまり期待しすぎてはいけません。
 
千日のアクアリウムではLPSサンゴをメインに飼育してます。エサの横取りについてはスカンクシュリンプでこりましたので、当分エビを導入するつもりはありません。
 

④カーリー専用の薬剤で駆除する

カーリー専用の薬剤が市販されています。消去法で千日が採った方法は薬剤での駆除でした。レッドシーアイプタシアーXという製品です。 
サンゴには害が無いらしいです。千日は基本的に水槽に添加剤や薬剤を使わないポリシーですのでこれを使うかどうか、かなり悩みました。
 
本当にサンゴに害は無いのか?
 
使う前にググりまくりましたがこれによってサンゴが調子を崩したという情報はありませんでした。
 
またメーカーのレッドシーは千日が人工海水の素に使っているコーラルプロソルトと同じメーカーです。
 
天然成分で構成されていて飼育水と接触すると小さな滴状になり、拡散しにくくカーリーの口盤にかけやすいようです。専用の注射器が付属されてます。
 

実際にやってみましょう

対象のカーリー
海水水槽のカーリーを駆除する
アイプタシアーXを使用する前に水流の原因となる全ての電源を切ります。駆除するカーリーは5mm大の一体だけですので注射器に少しだけ吸い込みます。
アイプタシアXという薬剤を付属の注射器に入れる
ゆっくりとカーリーに薬剤をかけていきます。ボトルの中にある時はシャバシャバした薬剤でしたが確かに飼育水に触れるとネットリしますのでカーリーにまとわりつきやすいです。
カーリーにアイプタシアXをかけていく
薬剤がかかってもカーリーは引っ込みません、徐々に小さくなっていく感じです。下に落ちる薬剤もありますが根絶させるため、どんどんかけていきます。
 
一度だけカーリーがビクッと体を震わせました。
 
こっちもビクッとしました。生命の危険を感じたのでしょうか。しかし既に薬剤が体全体を覆っています。(カーリーにとっては)時すでに遅しです。
 
処置を終えた後は15分はそのままにするようにとのことです。その通りにします。また、下に落ちた余分な薬剤をスポイトで吸い出しました。
 
サンゴに害のある生物とはいえ、生き物を殺すというのはやはり気分の良いものではありませんね。
 
カーリーの駆除に成功
その後、カーリーが復活していないか点灯後に確認しましたが完全に無くなっています。
 
他のサンゴ、魚にも影響は無いようですね。やれやれです。
カーリーを駆除した後の水槽全景
 
小型水槽は水量が少ないので薬剤の影響が心配でしたが、アイプタシアーXは説明書通りサンゴや水質に悪影響は無く、カーリーを確実に駆除できるようです。
後日カーリーを駆除する動画を撮影しました。よろしければ見てみて下さいね。
 

以上、千日のブログでした。