千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

海水アクアリウム ハードコーラルLPSは小型水槽での飼育に向いています

初心者でも小型水槽でハードコーラルを飼育するコツ

この前の水換えが2015年3月20日でしたので11日経ちました。初心者にも熟練者にも平等にやってくる水換えのタイミングです。

ライフコーポレーションの無料RO純水を汲みに行き…これ以降の水換えの流れは下記の過去記事をどうぞ。

 

日曜日(2015年3月29日)に水槽用クーラーの掃除をした際に約2Lの水換えをしたので、もう少し遅らせても良さそうな気もしますが、やれる時にやっておきます。

最近の海水アクアリウム記事では水槽維持をアップしたので、海水アクアリウムの大変な部分が目立ってしまったようです。

ここらで『魅力』をアッピールしておかねばと思います。

ハードコーラルのLPSとは

千日が飼育しているサンゴはハードコーラルという種類のうちLPS(ラージ ポリプ ストーニーコーラル)に分類される種類です。
 
ハードコーラルというのは固い石灰質の骨格を持つサンゴであり、LPSというのは大きな口兼肛門を持つ向日性のサンゴです。
 

美しく魅力溢れるだけでなく小型水槽向きな特徴を備えています

  1. 弱い光でも鮮やかな蛍光色
  2. 昼と夜でその姿を変える
  3. 適度なリン酸が必要
  4. ゆったりした水流を好む
  5. ゆっくりした成長速度

1.1鮮やかなオレンジのカクオオトゲキクメイシ

オレンジのカクオオトゲキクメイシ

1.2半透明のパステルグリーンのコエダナガレハナサンゴ(別名タコアシサンゴ)のクローズアップ

パステルグリーンのコエダナガレハナサンゴのクローズアップ写真
LPSはサンゴの中では比較的深場に棲息する種類が多く、強い光を好まないため、小型アクアリウム水槽ならばスポット型LED照明一つで飼育出来ます。
 
経済的なだけでなく、照明の熱による水温の上昇を抑えられる点で水量が少なく温度上昇しやすい小型アクアリウム水槽向きといえます。
 

2.夜のカクオオトゲキクメイシ

カクオオトゲキクメイシは消灯後に白い触手を伸ばす
1.1の写真のカクオオトゲキクメイシ消灯時の姿です。身体が縮んで触手を伸ばし水中のプランクトンを捕食します。
 
サンゴは動きが無いですが、LPSはこのように昼と夜で全く別の姿を見せてくれます。
 
なんかエロいですw水槽が小さくてもその変化を十分に愉しむことができます。
 

3.リン酸の発生源となる魚との同居が可能です

タンクメイトのイエローヘッドジョーフィッシュとスカンクシュリンプ
イエローヘッドジョーフィッシュとスカンクシュリンプのツーショット
リン酸は主に動物の老廃物から出る物質です。肥料のリンといえば分かりやすいですね。LPSは適度なリンを必要とします。
 
サンゴに悪さをしない魚を同居させることでリンを補給し、同時に表情豊かな珊瑚礁の水景を演出できます。
 
小型水槽向きでサンゴに悪さをしない魚
  • ハゼの仲間
  • テンジクダイの仲間
  • スズメダイの仲間
  • カエルウオの仲間
  • ジョーフィッシュの仲間

4.小型アクアリウム水槽なら水流ポンプは不要

現在の水槽です。出来るだけ人工物が目立たないようにしてます。
サンゴ水槽の全景、人工物は目立たないようにしている。
海水水槽では酸素を含む水を全体に行き渡らせるために、追加的に水流を起こすポンプを設置することがあります。
 
しかし小型海水アクアリウムでLPSを飼育するなら水流の為にポンプを追加は不要です。
 
LPSは強い水流は好みませんので『止水域が出来なければいい』んです。
  • 水槽の上半分プロテインスキマー(海道河童 大)からの水流
  • 水槽の下半分外部フィルターからの水流
これで必要にして十分です。人工物が余り目立たない水景が演出できます。
 

5.成長がゆっくりなので大きくなり過ぎて持て余す心配は少ないです

2014年8月のリビングのアクアリウムです。成長がゆっくりなのでこのような密集レイアウトが可能です。
LPSサンゴの過密水槽
ソフトコーラル(柔らかい骨格のサンゴ)は比較的短期間増殖又は成長します。ウミキノコなどは天然の海では電柱の太さ位に成長する個体も居るらしいです。
 
LPSならば、成長が遅いので小型アクアリウム水槽でも長期間レイアウトを維持できます。
 

以上、千日のブログでした。