千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

海水アクアリウム 春はクーラーの掃除をします(前編)エーハイムダブルタップがあると便利

水槽用クーラーの掃除の方法について

初心者アクアリストへ送る海水水槽復活プロジェクトの定点観測シリーズです。

かなり過ごしやすくなってきましたね、の海水アクアリストの仕事、それは水槽用クーラー掃除です。正直、水槽用クーラーの掃除は面倒なので、購入から2年やってません、とうとう重い腰を上げました。

初公開!水槽用クーラーと水槽下のシステム

水槽に設置した水槽用クーラーGEX GXC100

水槽用クーラー

中古を8千円で手に入れました。メーカーはGEX品名はGXC-100というものです。冷却能力は100Lです。我が家の水槽の水量は大体27L位なのでオーバースペックですね。
 
水槽用クーラーはオーバースペックぎみでちょうど良いんです。早く冷える方が飼育水の水温を一定に保つことが出来るからです。
 
夏場はこのオーバースペッククーラーでも設定温度プラス1.5度くらいになってしまいます。
 

外部フィルター

左の筒が外部フィルターです。メーカーはエーハイム品名はエーハイムクラッシックフィルター2211です。安定のエーハイムですが、クーラーを繋ぐ場合は2211ではポンプの能力が低いです。一つ上位のモデルに買い替えを検討してます。
 

セッティングと水中ポンプの能力

水槽→外部フィルター→クーラー→水槽
になるのでクーラーが抵抗になるんです。今回水槽用のクーラーを掃除して、やはり外部フィルターの水中ポンプの能力不足を感じました。
 
クーラーを繋ぐ場合は外部フィルターもオーバースペックぎみが良いです。
 

春に水槽用のクーラーを掃除する理由

初夏の5月位になると昼夜の温度差が大きくなってきます。飼育水は水中ポンプの熱や照明で常に温められています。加えて室温は外気温より高くなりがちなので人間がクーラーを必要とする前から水槽用クーラーが働き出すのです。
 
春にやっておくのがベターです。
 

クーラーを外す手順

①ホースの下にビニールシートとバスタオルを敷く(ホースを外す時に水がこぼれます)
②外部フィルターの電源をOFF
ダブルタップのツマミをOFF
ダブルタップの真ん中のネジを緩めてホースを分断する
 

エーハイムのダブルタップを装着しているとメンテナンスが格段に楽になります

ダブルタップON(水が流れている)
エーハイムダブルタップをONにした状態。水が流れている。
ダブルタップOFF(水が止まる)
エーハイムダブルタップをOFFにした状態。水が止まる。
ネジを緩めてホースを分断する(水がこぼれません)
エーハイムダブルタップでホースを分断した状態。水はこぼれない。

エーハイムのダブルタップはスグレモノです。僅かにネジの部分にあるティースプーン一杯程度の水がこぼれるだけです。この状態ですぐにクーラーを取り出すことが出来ます。

ダブルタップが無い場合

水槽の中の給水口と排水口をどちらも水槽から出す必要があります。そうしないとサイフォン効果で水が逆流し、そこらじゅう水浸しになってしまいます

またホース内の水は出すことになるので、再度セッティングする時にホースを口で咥えて吸い込み、最初の通水をサポートしなくてはならなくなります。

長く水槽内にあった排水口を口で咥えるのは抵抗がありますし、高確率で飼育水が口に入ってしまいます。下手すると飲んでしまいます(苦笑)
 

ダブルタップがあると、これらの問題が全て解消します

これは本当にオススメします。中でもエーハイムの製品は、信頼性が高くアクアリストから絶大な信頼を得ています。『安定のエーハイム』ですね。
 
 

クーラーを傾けて中の水を排出します

クーラー内にあった茶色の水!(デトリタス)
水槽用クーラーの中に溜まっていた茶色いデトリタス
茶色の堆積物が出て来ました!これが今までクーラーの中に溜まって居たんですね。この茶色の堆積物はデトリタスといって、水槽内のバクテリアが分解しきれなかった残りカスです。
 
クーラー内にデトリタスが溜まると、流量が落ちますから、その能力を十分に発揮出来ないですし、良からぬ細菌の温床にもなりがちです。
 

掃除して良かった…!

思えば急に水槽が調子を崩したのは、これが原因の一つかもしれません。これだけたまるというのは外部フィルターの水中ポンプの能力不足もあると思います。
 
長くなったので後半に続きます
 

以上、千日のブログでした