千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

海水アクアリウム 小型水槽でLPSサンゴに給餌する 水を汚さないコツ

LPSサンゴへの給餌の愉しみ

今の課題は…
  • 水換え後数日で油膜が発生する
  • ライブロックの一部にシアノバクテリア
これらは時間が解決すると思います。
我が家の海水水槽オールスターズ
小型水槽で飼育しているイエローヘッドジョーフィッシュ、コハナガタサンゴ、スカンクシュリンプ、コエダナガレハナサンゴ
左から
イエローヘッドジョーフィッシュ
コハナガタサンゴ
スカンクシュリンプ(ドクターシュリンプまたは掃除屋)
コエダナガレハナサンゴ(別名タコアシサンゴ)
 

なるべく水を汚さずLPSサンゴへ給餌(きゅうじ)する方法をご紹介します

LPSサンゴとはラージポリプストーニーコーラルの略語で、要は大きな口を持つ好日性のサンゴを言います。
 
LPSサンゴは消灯中に口の回りの触手を伸ばしプランクトンを食べます。この時に口元にエサを置いてやると食べるんです。この生態については、下記の記事でもご紹介しました。
LPSサンゴは体内で共生している褐虫藻が光合成で生産する栄養を貰ってるので、エサをやらなくても飼育出来ます。
 
加えて
 
  • エサによって水が汚れる
  • 消化不良で調子を崩すリスクもある
ことから、給餌しないという人も多いです。
 
しかし
 

リビングのアクアリウムでサンゴの食事を見てみたいのが人情ですね

給餌がLPSの魅力でもありますから。
消灯時、コハナガタサンゴが下の写真のような姿になっているタイミングを狙います。
ポリプから触手を伸ばすコハナガタサンゴ
消灯時のコハナガタサンゴは小さくしぼみ、触手を伸ばす
 
エサには冷凍のホワイトシュリンプを解凍して与えています。 
ちりめんじゃこを一回り小さくしたくらいの稚エビがキューブ状に冷凍されています。

一回の給餌で1個使い切ってはいけませんやり過ぎになります。また一度解凍した餌を再度冷凍して使うのは、鮮度が落ちますのでやめた方がいいです。

 

餌の準備が出来たら水流を起こすポンプの電源のみならず全ての生命維持装置の電源をOFFにします

水流にエサが流されないようにするためなので、本当は水流ポンプだけでいいのですが、塩水なので中途半端に電源が通っていると感電の恐れがあるのと、中途半端に電源を切ると入れ忘れのリスクがあるためです
 

まずはスカンクシュリンプを満腹にさせます

鮮やかな背中の白いラインが名前の由来です
スカンクシュリンプ
スカンクシュリンプには普段はエサを与えず、イエローヘッドジョーフィッシュが水中でキャッチし損ねた残飯を食べています。
ウチのイエローヘッドジョーフィッシュは落ちたエサを食べません、育ちが良いんザマスね。
 
スカンクシュリンプは別名ドクターシュリンプとも言われ、魚に寄生した白点虫を食べる食性があります。その働きを最大化させるため、エビ用の餌を与えることはしません。
 

エビは常に飢えています

普通にサンゴに餌をやるとスカンクシュリンプが全て横取りしてしまいます。ウルトラマンのような外見ですが、性格はバルタン星人です。
 
スポイトの先を少しカットして穴を大きくし、エサのホワイトシュリンプを吸い込ませて静かに水槽に入れます。
この時、エサを水槽内に押し出す必要はありません。
 
スカンクシュリンプがスポイトの先にまとわりつき、スポイトの先の穴からその細い前足のハサミで引きずり出して食べ始めます。『もうこれ以上ムリ、見るのもイヤ』っていう所まで食べさせましょう。
少しでも食欲が残っていると、エビはサンゴの口の中に手を突っ込んでエサを引きずり出して食べます。しかも残します。
 
スポイトの中にある状態で与えるため残飯が出ることは無く、水の汚れを最小限に出来ます。
 

やっとサンゴのお食事タイムです

1.食べる前(この中心の口元にスポイトでそっとエサを落とします)
コハナガタサンゴが触手を伸ばし、エサを食べる態勢になっている
2.飲み込んだ時はギュッと小さくなります(少し口元からホワイトシュリンプがはみ出してます)
エサを取り込んでぎゅっと小さくなるコハナガタサンゴ
3.完全にエサを飲み込みました
完全にエサを飲み込んだコハナガタサンゴ
 
なお、コエダナガレハナサンゴ(別名タコアシサンゴ)もエサを与えれば食べますが、余り外見に変化はありません。
 

面白い生き物ですね

食事にはだいたい15分から20分位かかります。この時ばかりは水槽の前でじっと見つめてしまいます。
そして妻の機嫌は悪くなりますσ^_^;
 
今日仕事から帰って水槽を見ると、ガラス面が苔で曇っていました。この早さと色の感じはシアノバクテリア先輩でしょう。
  • ガラス面の掃除
  • 再びバイオダイジェストの投与
を行いました。
まだまだ安定していないようです。あと1ヶ月は週一回の水換えを続けようと思います。 
 

以上、千日のブログでした。