千日太郎のアクアライフ

千日太郎が海水アクアリウムの始め方、海水魚とサンゴの上手な飼育法を初心者向けに分かりやすく解説します

海水アクアリウム タコアシサンゴの導入 サンゴの選び方と置き方

サンゴ選びは店選びが最も重要

大阪市生野区巽中のフリーウォーターさんでコエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴのブランチタイプを購入しました。つまり誘惑に負けました(汗

 
フリーウォーターさんは一軒家の一階で営業している小さなお店ですが、サンゴや魚の状態は大阪でもトップクラスで、頭一つ抜けてます。
 
またおそらくご自宅で営業されていることもあって家賃負担が無い分、通常の相場より2割位安いんじゃないの?と思います。重ねて書きますがご自宅で…の辺りは勝手な想像です。
 
オシャレなカフェのような外観で店中も明るくオーガニックな雰囲気です
フリーウォーター店舗外観
 

生体の良し悪しは店で決まります

生体は専門店で購入するようにしてますフリーウォーターさんはその点ミシュランでいえば『遠回りしてでも訪れる価値がある』二ツ星のお店です。
ミシュランの三ツ星は『そのために旅行する価値がある』なので、海水魚専門店としては事実上の最高ランクでしょうね。
 

前置きが長くなりました。購入前に、まずどこに置くかを予め決めておきます

コエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴはチョウジガイ系のLPSです。水流としては乱流が生じる場所に置いてやります。詳しくは下の記事をどうぞ。
タコアシサンゴの毒性は強い上にポリプが千切れやすいので比較的弱い水流(乱流)が望ましいです。
 
場所はシアノバクテリア先輩の上あたりに決めました。実は水槽が安定して来たのと裏腹にシアノバクテリア先輩がコロニーを作り、勢力を拡げようとなさってます。
 
写真の左上辺りでベットリ紅く気泡を出しているシアノバクテリア先輩(写真の中央はLPSのコハナガタサンゴ)
シアノバクテリアとコハナガタサンゴ
なぜシアノバクテリアに『先輩』なんて?と疑問に思われる方はシアノバクテリアを最短で駆除したいなら『急がば回れ』 - 千日太郎のアクアライフをどうぞ。
 
シアノバクテリアLPSに属するサンゴは適応する環境が似ていることから(もちろんシアノバクテリアの方が生命力が強いです)、シアノバクテリアがコロニーを作る場所は、おそらくLPSに属するサンゴにも適しているんじゃないかと考えました。
 

まずは袋のまま水槽に入れて約30分水温を合わせます

イエローヘッドジョーフィッシュ(名前は未だない)が興味深そうに見上げてます
サンゴを水槽に導入する前に温度合わせを行う
サンゴの場合は水温を合わせれば水槽に入れても大丈夫です。(魚やエビの場合は比重を合わせないとショック死するのでこの状態から少しずつスポイトで飼育水を入れて1時間位かけてなじませる必要があります)
 

サンゴを水槽に入れるときのポイント

  1. 空気に触れさせない
  2. ポリプ(柔らかい所)に触らない
  3. 置く時にもたつかない
  4. 一度置いたら動かさない
 
1.サンゴが自然界で空気に触れることはありません。袋の水中から水槽の水中へ移動させましょう。
 
2.サンゴのポリプはとてもデリケートです。また毒があるので(対人間には大したことないですが)あんまり触らない方がいいです。皮膚トラブルを起こす人も居るみたいです。
 
3.動かされることがサンゴにとってストレスになります。手早くやってあげましょう。置くのにモタつくとサンゴが開くまでに時間がかかります。
 
4.初心者の時にやってしまいがちなんですが、調子が悪そうだからといってコロコロ場所を変えるのは良くないです。新しい環境に慣れるまでに時間を要する個体もあります。慣れてきた所で場所を変えると、またそれもストレスになります。
 

レイアウト直後の様子

全体
水槽に導入直後のコエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴ
クローズアップ(2分咲き位)
水槽に導入直後のコエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴ。上からのクローズアップ
 

約二時間後の様子

全体
水槽に導入して2時間後のコエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴ
クローズアップ(8分咲き位になりましたね)
水槽に導入して2時間後のコエダナガレハナサンゴ、別名タコアシサンゴ。上からのクローズアップ
 
今回は手早く出来たので、比較的すぐにポリプを開いてくれました。
コハナガタサンゴとの距離が近いのと、タコアシサンゴによってコハナガタサンゴが影になってしまったので、場所を変えるか、少し検討が必要です。
 

以上、千日のブログでした。