百均グッズでジョーフィッシュの飼育環境を作るコツを説明します
今日は、小型水槽でイエローヘッドジョーフィッシュを飼育する際の環境づくりについて少し詳しく書きたいと思います。
もしかしたら、全く興味のない人にとっては退屈な内容かもしれませんが、『たかが魚一匹飼うのによくここまで』と呆れ半分でどうかお付き合いください。
ジョーフィッシュにはその大きな口で巣穴を掘る習性があります
底砂を掘り返し、自分の頭位の大きさの石で補強して上手に穴を作るんです。巣穴を作れないとストレスになるため、ジョーフィッシュを飼育する時は底砂を厚く敷く必要があるとされています。
ジョーフィッシュに厚い底砂のリスク
厚い底砂には底砂中に水が流れず(止水域)酸素が供給されない部分が出来て、そこに有害な硫化水素が発生するリスクが増大するなどのデメリットがあります。
さらにジョーフィッシュを飼育すると巣穴を作る際に底砂を掘り返すため、硫化水素を飼育水に放出するリスクが増加します。
また、ジョーフィッシュの巣作りは砂に埋まったライブロックなどの障害物に沿って行われますが…
- ライブロックを直に砂の上に置くとその部分が嫌気域になりやすい
- ジョーフィッシュが巣穴を掘ることで地盤沈下を起こしてライブロックの岩組みが崩れる
等の弊害があります。
厚い底砂はジョーフィッシュの巣作りのために必要ですが、同時に水槽内のリスクとなってしまうのです。
特に私のような30×30×40の小型水槽ではそのようなリスクが命取りとなります。
底砂を薄くし、ライブロックを底砂に埋めることなく、それでいてジョーフィッシュが巣作りを出来る環境
コレが我が家の海水水槽でイエローヘッドジョーフィッシュの飼育をするにあたりクリアしなければならないハードルでした。
このようにクリアしました
①100均のガラス灰皿
100円ショップで売ってるガラス製の灰皿を底砂を入れる前に水槽の底に置き、その周りに砂を流し入れます。底砂の厚さは灰皿の高さより少し低い2cm。この灰皿の上にライブロックを置くのです。金属製はメッキが溶けるので絶対ダメです。
②灰皿の上に平形のライブロックを置きます
写真のようにピッタリにならなくても3点以上接していれば安定します。隙間から水流が流れるので、ライブロックが半ば宙に浮いたような状態になります。
写真では灰皿が見えますが実際には砂に埋まっていますので見えません。
100均のガラス灰皿は分厚いのでライブロックを乗せたくらいではビクともしません。
③枝状のライブロックを傘の骨のように重ねます
オタマが枝状ライブロックです。(私のブログではオタマが大活躍ですね)写真のように曲がっていたり、安定のために片方を底砂に付けたい場合は、100均の猫ヨケをハサミで適当なサイズにカットして土台にします。
100均の猫ヨケをカットしたもの
④上からライブロックで押さえます
塊状の比較的重量のあるモノが安定します。
⑤板状のライブロックでカバーします
コースターが板状ライブロックです。基礎にした100均灰皿は影になってますので其の後ジョーフィッシュが掘り返しても殆ど目立ちません。
このようにライブロックを組むことで、ライブロックのトンネルが出来ます、ジョーフィッシュが100均灰皿に沿って少し穴を掘れば巣穴の出来上がりです。
また、コースターで模した板状のライブロックの上にサンゴをレイアウトできます。
底砂の厚さは2cm程度ですので止水域が出来ることは無く、ライブロックは底砂の上には乗っていませんので嫌気域は出来ず、加えてジョーフィッシュが何処を掘り返そうと岩組みが崩れることはありません。
2015年1月21日全景
遠くから見るとピラミッド型のライブロックの山ですが、実際は100均灰皿の上に乗ってます。
基礎部分のクローズアップ
灰皿は無色透明を使いました。
2015年5月19日撮影の動画です。これが100均灰皿に乗っていることは言わないとわからないと思います。
初心者で小型水槽だけどイエローヘッドジョーフィッシュを飼育したい!という方の参考になれば幸いです。